わたしのマチオモイ帖

わたしのマチオモイ帖

オモイからマチへ展



クリエイターのマチへのオモイを届ける展覧会活動はもう10年が過ぎました。その間にさまざまなマチオモイクリエイターが作品だけではなく、仕事や活動としてマチや地域とかかわるケースも広がってきています。今回はオモイからマチへと広がるその可能性を伝える3日間です。

会期
2023年3月24日(金)・25日(土)・26日(日)
11:00〜20:00(24日は13:00より開場、26日は18:00に閉場

※26日の終了時間が変更になりました。

会場
大阪デザイン振興プラザ(ODP)
大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビル ITM棟10F デザインショーケース
https://www.osaka-design.co.jp/

展示内容
マチオモイを分母にさまざまなスキルと繋がりを活かしたいい仕事、約70点を展示

入場
無料
クリエイターが「マチオモイな仕事」を語り合う、3日間。


3月24日(金)
14:00〜15:00
「わたしの町でわたしの好きを広げること」


3人の男児を育てながらわが町・和泉市をお花畑のような場所にしようと活動する小宮さえこさん。小さな絵本の図書館を町に開いた浪本家のおふたり。その背景にある人生のターニングポイントに耳を傾ける60分です。

◎小宮さえこ(大阪府和泉市 和泉・久保惣ミュージアムタウンコンソーシアム)
◎浪本浩一・なみもとあや(岩村彩)(大阪府枚方市 まちライブラリー「とかとか」運営)
進行:村上美香(わたしのマチオモイ帖委員会)
19:00〜21:00
「アートディレクターさんって、地域で何してるん?」


企業広告や商品デザインなどを数々手掛けてきたアートディレクターたちが、地域に向き合う時、どんな目線やどんなオモイで、ぶっちゃけ何してるん?JAGDA関西の中核を担うアートディレクターによる本音トーク。

◎鈴木信輔(大阪府大阪市 オモロい大阪名物を日々探求)
◎森夕里子(大阪府泉佐野市 ときめいた国史跡「日根荘遺跡」)
◎和田武大(兵庫県神戸市 地元の若者といっしょに取り組む里づくり)
◎平田由里子(兵庫県神戸市 “ちびっこうべ”を続ける理由)
進行:清水柾行、築山万里子(わたしのマチオモイ帖委員会)



3月25日(土)
14:00〜14:45
【セミナー】好きな場所で働き暮らす、WEB活用術


地方在住でも、田舎に住んでいても、自分らしく仕事も暮らしも楽しみたい!そんな方におすすめしたいのが、WEBやSNSを上手に使うこと。画面の向こうに人がいることを意識し、ファン作りを軸にした発信をすることで、どこに住んでいても自分らしくお仕事や人脈作りができるんです!「好きな場所で自分らしく働き暮らす人を増やしたい」というビジョンを持つデザイナーが、ファン作り中心の発信術をお話しします。WEBやSNSのお悩み相談タイムあり。

◎奥西しろ(京都府相楽郡南山城村 デザイナー)
15:00〜16:00
「地域のものがたりをつくる、映画・映像づくり」


地域の映像や映像づくりの背景にはどのようなクリエイターたちの手腕が隠されているのか?映画「ふるさとがえり」の監督であり、北野武の助監督を務めた経験もある林監督から、自身のふるさと「さいたま市」で手掛けたマチオモイな映画づくりについてのお話を伺い、映像による物語の紡ぎ方のヒントを探ります。
【MEBICでの紹介記事】https://www.mebic.com/report/salon-78.html

◎林 弘樹(埼玉県さいたま市 さいたまKIDS郷育MOVIEプロジェクト)
進行:村上美香、堀越規子(わたしのマチオモイ帖委員会)



3月26日(日)
14:00〜15:30
「教えて!あなたのマチオモイな、いい仕事」


「マチオモイ帖」づくりをきっかけのひとつとして、自ら地元に関わるようになったクリエイターたちの、それぞれのオモイのストーリー。

◎北窓優太(大阪府池田市 町フェス「BOTAFES」企画デザイン)
◎阿部夏希(京都市西京区 フリーマガジン「西京じかん」編集長)
◎すみかずき(和歌山県西牟婁郡すさみ町 防災イベントの企画運営)
◎船本あやこ(京都府京都市 「乙女の祇園祭」企画デザイン)
進行:吉永幸善、船本あやこ(わたしのマチオモイ帖委員会)
16:00〜16:45
「大阪府和泉市、それからのART GUSHを語ろう」


2019年春、大阪府和泉市にクリエイター約30組によるパブリックアートが設置されました。その名もART GUSH!美術館のポテンシャルを街の風景の中で可視化する事で、シビックプライド(住民の町への愛着)を醸成するというコンセプトのもと制作された作品たちは時を経て、町にどのような影響を及ぼしたのか。町に設置されたアートへの宿題にも向き合います。

進行:山本あつし、小宮さえこ(わたしのマチオモイ帖委員会)
+ART GUSH参加クリエイター有志
マチオモイを分母にさまざまなスキルと繋がりを活かしたいい仕事、約70点を展示。


京都府京都市西京区。地元である西京区の「桂」をテーマに制作したマチオモイ帖をきっかけに、当時「西京じかん」を準備中だった初代・編集長から声が掛かって紙面づくりに参画。2019年から編集長を引き継ぐ。「狭く深くこだわった誌面づくりに奔走。5周年を迎え、少しは貢献できたかな」
東京都八丈島。都内で教師をしていたが出産を機に八丈島へ移住。島の動物や花をモチーフに刺繍作品をSNS投稿していたところ、島の方からお土産グッズの相談を受ける。イベント出店など活動が広がり、「知り合いもいなかった島に作品を通して多くの仲間ができた」
大阪府和泉市。シングルマザーとして三人男児を育てる日々に舞い込んできた、大規模なパブリックアート事業。まち愛にあふれるマチオモイ帖制作陣とタッグを組んだ。「わたしの暮らす町に、大勢のクリエイターがやってきて、作品づくりに挑んでくれたことに感動」。
大阪府池田市。地元有志らとチームを組み、自身がかつて通った小学校跡地を舞台に町フェスを企画&デザイン。地場産業“植木”を核とした地域活性プロジェクトで2019年より続けている。「自分を育ててくれた村が寂しくなっていく風景を少しでも元気にしたい」
広島県尾道市。マチオモイで出会った友人と組んで、介護施設の敷地内に生まれるラグジュアリーホテルの在り方を考えるお仕事。『尾道のおばあちゃんとわたくしホテル』というネーミングから世界観を膨らませた。「母からもらったやさしい言葉を館内に散りばめました」
埼玉県さいたま市。映画『ふるさとがえり』の監督による、自身のふるさとでの凱旋制作。子どもたちが地域を知り、映画をつくる一連のプロジェクトを伴走。「地元を離れる前の中・高生が、映画コミュニケーションを通じて地域を知り、世代を超えて関わることができた」
福岡県福岡市。マチオモイ帖をデザイン教育に活用。毎年、専門学校の1年生がマチオモイ帖づくりに取り組んでいる。「確かな“思い”に正面から向き合い、それが“表現”されたものには多くの人の心が動くことを体感できる。たとえ、まだまだ稚拙な表現であっても」
沖縄県恩納村。嫁いで13年間暮らしている村でシニアのための撮影会を企画運営。村内の美容師さん、県内のカメラマンさん、ヘアメイクさんとチームで取り組んだ。「村内の高齢者、その方を支える世代の方々と関わることでたくさんの感動と刺激をいただきました」
和歌山県すさみ町。南海トラフで大規模な被災を想定されている町で「防災イベント」を企画提案。運営、マネジメント、グラフィックも担った。「神戸出身で阪神淡路大震災を経験しています。仲良くなったすさみ町の人たちに、少しでも防災の知識を伝えられてよかった」






主催
大阪デザイン振興プラザ(ODP)[大阪市・ATC] 、わたしのマチオモイ帖制作委員会
協力
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック、音作品創作工房 株式会社ナッシュスタジオ
「わたしのマチオモイ帖」

わたしのマチオモイ帖は、日本全国のデザイナー、写真家、イラストレーター、映像作家、コピーライター、編集者などプロのクリエイターが、自分にとって大切な町、ふるさとの町、学生時代を過ごした町や、今暮らす町など、各地の町で育まれた「わたしだけのマチ」を小冊子や映像作品にして紹介する展覧会活動です。

この活動は2011年の震災の年に生まれました。故郷を思う一冊からはじまり、都市での大きな展覧会から、地域に根ざしたギャラリーや図書館、町の小さな本屋さんまで、大小さまざまな場所で、多くの人たちが語り、笑い、時には涙しながら共感の輪をひろげ、今まで約2000帖の作品が集まっています。

・新作募集は1年に1回定期的に行っていく予定です。
・ゆうちょ銀行との共同プロジェクトで、2013年より「ゆうちょマチオモイカレンダー」を発行しています。
・2013年度グッドデザイン賞を受賞しました。
・電子書籍サービス「BCCKS」との取り組み(わたしのマチオモイ帖書店)も行っています。
・マチオモイ®は、「わたしのマチオモイ帖制作委員会」の登録商標です。


“MACHIOMOI-CHO” Exhibition

Machiomoi-cho is a movement that professional creators introduce their special town that they have an attachment to, such as their hometown, the town where they spent their school days, or the town where they live. Many designers, photographers, illustrators, movie creators, copywriters and editors present a booklet or a movie as the individual image of their precious town which was nurtured in each of their lives. This movement started in 2011, after the massive earthquake. It began with a booklet which was full of hometown love. The idea was supported by countless creators. They have held “Machiomoi-cho” exhibitions in a wide range of venues from a big site in a metropolis, a local gallery and a library to a small book store, where thousands of people enjoyed talking, laughing and sometimes moved to tears. The number of Machiomoi-cho contributed by such creators has grown to more than 1900.