
カレンダーに採用されて、
地元で母がプチ有名人に。
故郷の郷土料理「そば米汁」を描きました。今、大阪で働いているのですが、ゆうちょのカレンダーに採用されたことで、故郷からの反響は大きかったです。まず、私がカレンダーを手にするよりも先に、足代郵便局の局長さんが実家にカレンダーを届けてくださいました。さらに母が郵便局に行くたびに「横関成美さんのお母さんですよね?!」と有名人かのような声のかけられ方をしたとか(笑)。ご近所さんにも載ってたね~と話かけらたりして、実家近辺ではプチ騒ぎに!!なにより、母が喜んでいる姿が私としては嬉しかったです。ちょっと親孝行できたかな。
副町長の奥様から母に。
「娘さんじゃない?」
この作品は、故郷に帰る鮭と、ワクワクしながら帰省する私自身の姿を重ねて描きました。家族や友人、生まれ育ったしあわせな思い出が詰まっています。カレンダーを見て、地元、北海道知内町の郵便局長さんは、イラストレーターが誰なのかを役場に問い合わせをされたようです。後日、副町長の奥様から「娘さんじゃない?」と母に確認がありました。地元を離れて20年以上経つのですが、地域の繋がりの強さに驚きました。郵便局長さんが、「知内町のPRをしてくれてありがとう」とお礼の言葉を言って下さり、母は「感動した」と話してくれました。
「郵便局にもらいにいってー」
「もらいにいったよー」
歯磨きの時に家の窓から眺めていた松江城。学校からの帰り道、家々の隙間から見えていた松江城。私の日常の風景の中には松江城がありました。今は隣接市に住んでいますが、宍道湖沿線をとおり大橋川で曲がって松江城が見えると「帰ってきたなー」と感じます。ゆうちょのカレンダーに採用いただいたことで、身近な友人知人、親戚、可愛がってくださる方々から反響をいただきました。郵便局は全国にあるので「郵便局にもらいにいってー」「もらいにいったよー」と気軽に言い合えるのがいいなと思いました。両親も私が渡すより先に近所の郵便局にもらいにいってました(笑)。現在は、島根を拠点に活動しています。いろんな価値観でつながった仲間たちと共に得意を持ち寄り“島根”を発信しています。
地元の郵便局で
展覧会を開いてくれました。
カレンダーには、紅葉の季節の「日光いろは坂」を描きました。車が少ない日にとおると、いろいろな動物に出会います。動物にとってもとおり道であり、ここで生活していることを感じます。 美しい自然と動物、人が混ざり合ったこの場所を大切にしたいです。カレンダーをきっかけに、地元の宇都宮中央郵便局様で約1か月もの間、掲載記念としてイラストの展示をして下さいました。これからも、イラストレーションを通してその地域の人の魅力や文化を伝えられるような仕事ができたらと思います。
人生100年時代、
地域のために仕事や活動をしていくことは重要。
残雪が眩しい北アルプスに泳ぐ鯉のぼりが絶妙にマッチした小宇宙を撮影しました。最近、長野県の上田市内で写真絵本の写真展を開催したところ、中条郵便局局長がお越しくださいました。全国で配布されるカレンダーに掲載されたことを地域の皆様が喜んでいて、5月になるのが楽しみですと!人生100年時代、地域のために仕事や活動をしていくことは今後も重要になってくると思います。仕事で地域の方に喜んでいただけるということが、活動の原動力になり喜びにも繋がっています。二拠点生活をしている方は地元の方が気づかないような魅力を感じることも多いと思いますので積極的に交流して情報を集めたいと存じます。
この愛すべき日常風景のあるマチを
知ってもらえてうれしい。
どんなに美しいものでも、毎日見ていれば慣れて感動は薄れてしまうし、どんな名曲もリピート再生し続ければ嫌いにさえなってしまうのに、物心ついてからずっとそばにある剱岳という山は何十年見続けても未だに感動的。今回採用いただいた作品は、近所のスーパーに洗剤か何か、切らした日用品を買いに行った帰りにふと目線を上げたら息を飲むような剱岳の風景が広がっていて、その日のうちに衝動的に描いたものです。描き上がってみると、感動的というよりはなんだか愛情表現のような作品になっていましたが、マチオモイカレンダーのおかげで、この愛すべき日常風景のあるマチを広く知ってもらうきっかけができて嬉しいです。
剱岳(つるぎだけ)に雪がかかるシーズン。その麓、上市町で暮らす伊東将太さんは、10月のカレンダー作家さん。「絵のモチーフは剱岳です。生まれたときからそばにある山ですが、日々、うわ~っと感動するぐらいの変化を見せてくれます。霧のかかり方や紅葉と雪のコントラストなど絶妙で、日常にアート作品が現れたかのよう。今回の作品も、その感動体験をした日の夜、夢中になって描き上げました」。ちなみに上市町は、映画『おおかみこどもの雨と雪』の監督・細田守氏の故郷でもあり、舞台のモデルとなった場所や風景が町内各所に点在。主人公であるお母さんと雨、雪が暮らす古民家は、上市町に実在するんですって! 伊東さんはご実家が和食店で、アートには無縁の環境に育ちましたが、絵ばっかり描いている子どもでした。小1の校内写生大会で、絵描きでもあった校長先生に、最優秀賞に選んでもらったことが自信になり、将来の夢は「絵描き」に。また中2になるとこんなことも。「1冊のノートにクラスのみんなで漫画をまわし描きしていたんですが、僕は担任の先生をおもしろがって描いたんですよ。そしたら、ある日、見つかって・・・確実に叱られると思ったら逆で、応援してくれました」。伊東さんの話を聞いていると、まわりにいる大人の存在や声掛けが、子どもの未来の扉をゆっくり開いていくんだなということを感じます。「マチオモイ」って、今ある自分の成り立ちをこんな風にひも解いていくことでもあるんです。 さて、伊東さんは、社会人になってしばらくしてから、自分を試してみたくて2011年に上京。しかし、水が合わず、半年で U ターンしました。「しばらく帰らないつもりで上京したので勇気がいりました。でも、東京から戻ってきたら、上市町のことが別の場所みたいに新鮮に感じられました。自分の生活圏内を楽しくしたいと思い、役場や商工会の青年部、地元団体と積極的に関わっていたらつながりが深まり、地盤が固まってきました」。地域での縁を大切にしつつ、イラストをどんどん外に広げていきたいと思った矢先に目に入ったのが「わたしのマチオモイ帖」の広告。「まさに自分のための企画!だと思った」と笑います。応募してくださったのは、紅葉のシーズン、降る雪が剱岳と肩を組んでいるようなコミカルであたたかい作品。上市町でのびのびと暮らす、伊東さんご自身の家族や町への想いがぎゅっと詰まっているようです。 今回、「ゆうちょマチオモイカレンダー2024」の表紙絵に選んでいただいた作品は、そんな大好きな祖母と私たち孫の里帰りのワンシーンです。さて、鳥取に着いたら、目指すは「砂丘」です。風紋が美しい丘を、疲れを知らない子どもの足でどんどん歩きます。後ろには祖母やあば(祖母の姉の愛称※因幡地方の方言で「おば」の意)、どんなに距離が離れてもふうふう言いながら、二人は日傘を差して、お弁当をもって付いてきてくれました(表紙絵の左下は、その時の様子です)。祖母はいつも私たちの目線に立ち、やりたいことを尊重し、必要以上に手を出さず寄り添ってくれる人。現在は、介助なしで起き上がることも、歩くことも難しくなりましたが、今回のインタビューにあたり、当時のことをいろいろ聞きました。すると、昔の話をするのは楽しいねえ、とニッコリ。思い出を絵にするだけでなく、祖母と話したり、伯父と古いアルバムを眺めたりする時間こそが、マチオモイな時間でした。優しくて、キリリと頼れる面もあって、知的好奇心旺盛な祖母は、私の永遠の目標です。
タイトル「○○○帖」は「実際にある町(地域)名+帖」にしてください。
現在は使われていない町(地域)名でも可です。「都道府県」「政令指定都市」など広範囲にわたる地名は対象にせず、「町」以下まで絞り込むことが基本です。小単位での「町」を想うビジュアルであることが、この「マチオモイ帖」プロジェクトの趣旨です。(どうしても「町」で考えにくい場合は「市」「区」「郡」などの地域名も可です)下記は例となります。
日本国内の町を対象にしたものに限ります。
ビジュアルの季節感を、春・夏・秋・冬・オールシーズンから選択。
1点につき200字以内。
わたしのマチオモイ帖制作委員会
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大阪デザイン振興プラザ(ODP)